今日のお弁当

たけのこご飯/Tモンク・Jコルトレーン

 

先日テレビで「秘密のケンミンSHOW」っていう番組を見ていたんですが、ちょっと感動してしまいました。

雪国の春の訪れは「雪解け」からなんですね。 冬は雪に閉ざされているから。 南国九州の私にはその感覚がなく、想像すらしていませんでした。 でも、そっかあ。そりゃ雪が解けんと始まらんよね、って改めて気が付いたような感じです。

雪国出身の出演者の方々それぞれがそれぞれの、雪が解けて春が訪れる時分の想い出を語っていらっしゃいました。 切実ではあるんですが、無邪気で、無垢で純真な雪国の方々の春に対する思いの深さに、涙腺の弱いおじさんは思わずウルッときてしまいました(笑)。

雪解けが無い九州の私にとっての春はまずは梅の花からでしょうか。 猫の額のような庭なんですけど1本の梅の木が、2月の下旬ごろそれはそれは美して愛くるしい花を咲かせます。 ウグイスはちょっと時期がずれて梅が散った後、ひと月以上たって毎年庭に訪れます。 なかなか梅にウグイスとはいきませんね(笑)。

次はやっぱりお野菜かな。 3月の初め、新玉ねぎや春キャベツ、ブロッコリーが陳列棚を賑わしてきたら春を感じます。 その次はつくしですか。 最近採ったことはありませんがこちらではお彼岸のころです。

そして3月の下旬いよいよ春の主役、桜の登場。 入学式の想い出とセットですね(笑)。

で、桜が散ったころ、入れ替わるように春のもう一人の主役タケノコが登場します! 大好物! 昨日までもう2回も炊きました。 まだちょっと高い。 でもすぐに安くなっていきます。

ん?前振りが長い? 失礼しました、今日のお弁当はたけのこご飯です。

THELONIOUS MONK with JOHN COLTRANE(セロニアスモンク・ジョンコルトレーン)

よくこの手のお話しません?「もし無人島で一生暮らすのに三枚しかCDを持って行けないとしたら、なに持って行く?」

今、わたしにそう聞かれたら三枚のうち一枚はこのCDです。 もう一枚はビルエヴァンスの「アローン」。 こちらはもうずいぶん前にご紹介しましたね。  最後の一枚はまだご紹介していません。いずれ。

まあこれは全く好みの問題ですから「あんたがそう思うんならそれでいいっちゃない?」レベルのお話です(笑)。 てかそもそもが「今」聞かれたらのお話ですから(笑)。 実はどこがどう好きなのかを結構書いたんですが、今全部消しました。 好みに説明は不要ですもん(笑)。

ざっとこのCDのご紹介だけ。 やっと売れ始めたコルトレーンが麻薬で身を持ち崩しマイルスデイビスバンドから追い出された後、麻薬から脱却し、セロニアスモンクに師事していたころの録音です。 師事と書きましたとおりモンクが師匠。トレインが弟子です。 モンクは見た目と違って面倒見がよくって非常に優しい人だったそうです。

ですからコルトレーンはこの時期まだ完成前。 まだまだこの先うまくなりますから絶頂期ではない。 でもわたしはこのCDの一曲目「Ruby,My Dear」がわたしが聴いたことがある範疇ですがコルトレーンの吹くバラード曲の中で一番好きです。 もちろんモンクあってこそなんですけど。

師弟の語り合い。 聴いてみて下さい。

 

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