今日のお弁当

梅干し/セロニアスモンク

 

ハンバーグは梅干し入り。 ご飯は梅紫蘇ご飯です。

ハンバーグは以前に作って冷凍したものでしたので、早く作り上げて、ブログの写真も撮って、洗い物も完了しようとする時、妻が起きてきました。 「遅くない?間に合うと?」「今日は遅い出勤。てか私も弁当いるとやった!」

って早く言ってよ! 今日は品数も少なく、詰めた余りはほとんど残っていませんでした。 自分で何か作るって言って作ってましたが、家族が単位ならば弁当作りが1日2回。 究極の二度手間ですね(笑)。

monk's music(セロニアスモンク)

このブログで何回かモンクが一番好きだ、と書いたことがあります。 そのモンクの中でも特に私が好きなアルバムは以前にご紹介した「ブリリアントコーナーズ」とこの「モンクズミュージック」です。

前者のテナーサックスはソニーロリンズ、後者はジョンコルトレーン。 このテナーの両巨頭をモンクは遊び倒しています。

まずはロリンズ。 33小節というわけの分からない難曲「ブリリアントコーナーズ」を何回演っても最後までまともに弾けなかったそうです。 ロリンズはいつものぶっとい音で渋いんですけど、モンクの世界についていこうと必死で懸命です。でも名演なんです。モンクの術中なんでしょうか? 不思議です(笑)。 あとアルトサックスのアーニー・ヘンリー。音源が少ない人なんですけど彼のアルトもモンクに操られるように素晴らしい快演となっています。

一方コルトレーン。「モンクズミュージック」の2曲目「ウェルユーニードント」という曲の中で、モンクのソロの途中に急に「コルトレーン!コルトレーン!」と叫ばれます。 いきなり「お前のソロだぞ!」ってことなんです。諸説あって、モンクがカウントを間違えたんだろう、とか、自分のソロにいきなり飽きちゃったんだろう、とか。

私はモンクがその瞬間に何かひらめいたんだろうと思います。 ここでトレイン行け!って。 ですから確信犯だと思います。 叫ばれた当人のトレインは当然に出だしは滑ります。 トレインより先にドラムのマックスローチが反応して空中分解を防ぎます。 そこからトレインは建て直し快演につながっていきます。 すべて術中?計算内?これもモンクズワールド? 恐るべしです。

ピアノという楽器は究極の楽器だと思います。 多くのピアニストはピアノと一体になり、ピアノの無限の可能性を引き出そうとピアノに語りかけ音を紡ぎます。 モンクにとってはどうなんでしょう? ピアノはモンクの世界を作り出すための手段、きっかけのための道具にすぎないんだと思います。 子供のように無邪気なモンクにとっては与えられたおもちゃなんですね。

このアルバムのジャケット見てください。 右手に持っているのは指揮棒ですか? これだけみんなをかき回しといて、フフフとほくそ笑んでいる悪ガキのように見えませんか(笑)?

余談ですがすでにこの曲の一部になっているみたいな「コルトレーン!コルトレーン!」って声。 そのままお店の名前にされているジャズ喫茶が私の隣県佐賀県にあります。 いつか行ってみよう、と思っているのですが未だ行けていません。 かなりの名店である、と聞いています。

ユーチューブ貼ります。アルバム1枚のしかありませんでしたのでまるまんま。へんてこりんな短い曲が終わって2曲目も怪しく始まります(笑)。「コルトレーン!コルトレーン!」は3分10秒位のところです。

もうちょっと続けます。 一昨日行ったライブの写真です。ピアノ柳原知恵さんのトリオ。これが2回目なんですが、前回はモンクの難曲「ブリリアントコーナーズ」を演られて今回のモンクは「ラウンドミッドナイト」でした。モンクが大好きだそうです。

もう半世紀以上も前の曲。 極東の国の、地方の、小さなジャズバーで、モンクを慕ってモンクを演るわけです。 おそらく全国津々浦々でも。いや世界中でも。

世界中でこの夜、何曲のモンクが演奏されたんだろう? セロニアスモンク。偉大なジャズマン。私の一番好きなジャズマンです。

 

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