「この街も変わらねえなあ・・。
どうした! 付け合わせのミックスベジタブルを見るような目で俺を見やがって!
・・・忘れちまったか? 俺だよ俺!
ハンバーグだよ! 」
( 皆さんご一緒に!大きな声で! ハイッ! )
「 は ん ば あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ~ ぐ ! ! 」
( ご唱和ありがとうございました。 )
DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE(Dエリントン、Jコルトレーン)
二人の巨人 異色の組み合わせ
この二人親子ほど年が離れていますし、音楽の方向性も随分と違います。
デューク(公爵)の愛称で呼ばれ、超一流バンドの総裁としてすでに伝説化していた大先輩Dエリントン。
かたや文字通り「ジャイアントステップ」独自の道を歩み始めていた巨人コルトレーン。
二人を中心としたこのアルバムには、対決とかバトルみたいな要素は全く介在せず、お互いを尊敬し、敬愛し、いたわりつつ演奏されています。
デューク作曲の名曲インナセンチメンタルムードから始まり、ほとんどがデュークのナンバーです。
デュークが清らかなピアノのメロディーで語りかけ、コルトレーンはデュークのメロディーラインを壊さないように尊重しながらも、なおかつコルトレーン自身の音で答えます。
このジャケット、学校の音楽室の先生と生徒に見えませんか?
素直で、謙虚で、誠実なコルトレーンの性格がにじみ出ているような、素晴らしい一枚です。