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事業承継7

【事業承継の計画】
[事業計画の策定]

今回から、実際に事業承継を行う際の具体的な計画の立て方
を3回にわたり以下の内容でお伝えしていきます。
[事業計画の策定]
[経営計画の策定]
[財務計画の策定]

今回は、[事業計画の策定]です。

事業承継における「事業計画」は、
自社の中長期的な経営方針、方向性、目標などを設定しながら
会社のこれから10年後を見据えて次のようなことを決めます。

・事業の維持、拡大
・必要な設備投資計画
・組織体制
・売上、利益、業界におけるシェア

これを、「いつ」、「だれが」、「何を」、「どのように」
といた具体的な作業レベルまで落とし込んで作成していきます。

まずは、現経営者が後継者を選定し、いつまでに事業を承継するか
を決めることがスタートになります。
後継者の選定ができたら、
上記の事業計画に着手します。

事業計画の作成は、具体的には、
「現経営者」、「後継者」、「会社全体」の3つの区分で、
タイムテーブルに落とし込んでいきます。
(下図参照)

出典:独立行政法人中小企業基盤整備機構

ここでのポイントは、「会社全体」というのは、
従業員にも関わってくることになりますので、
事前にタイミングを十分考慮の上、
現経営者が後継者に事業を承継する意思を明確に伝え、
従業員に納得してもらったうえで進めることが重要です。

また、事業承継を進めるうえでは、
取引先の理解や金融機関の支援が必要な場合もでてきます。
事業計画が完成したら、関係先に公表し共有し、理解を得ることも
円滑な事業承継を行う上で大変有用です。

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■文責 井手昭仁

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