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事業承継5

[課題の可視化]

 

事業承継を進めるうえで、

経営方針を定める必要があります。

その最初の一歩は、
会社の経営状況を把握することです。

経営状況は、
1.事業、2.資産、3.財務
の3つに分けて考え、
それを見える化することで課題を洗い出します。

1.事業の見える化
事業の将来性や会社の経営分析を行い、
自社の強み、弱みを認識します。
それにより出てきた課題に取り組みます。

2.資産の見える化
経営者の個人資産で事業に関連するものを整理します。
例えば、経営者個人名義で会社に貸借している土地など、
権利関係を整理し、次代に残す経営資源を明確にします。

3.財務の見える化
適切な会計処理を通じて、一度会社の財務状況を整理します。
簿外資産負債も正しく認識することで、
後継者の不安を取り除くことができます。
具体的には、借入金の個人保証などを開示し、
それをどうするかを具体的に検討します。

以上、3つの区分で見てきましたが、
総括すると、
事業をこれからも維持、成長させていくために、
「商品やサービス内容に競争力もたせ、
利益を確保できる仕組みをしっかり構築する。」
ことに主眼をおいて取り組むことが重要になります。

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■文責 井手昭仁

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